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こがね製麺 草津栗東店、人追跡・重量・顔認証などAI活用の「完全なる手ぶら決済」の仕組みとは?

2024年2月5日8:30

さぬきうどん店「こがね製麺 草津栗東店」(滋賀県栗東市)では、「人追跡技術」「重量センサー技術」「顔認証技術」を使用したPOSレジシステムを運用している。来店者は手ぶら決済で利便性が高まり、店舗ではオペレーション負荷の緩和と省人化、リピート顧客育成といったメリットがあるという。

アスタリスク 代表取締役 鈴木規之氏

AIによる人の自動追跡システム採用
重量センサーや顔認証技術も活用

アスタリスクと自動レジ研究所(自動研)は、セルフタイプの店舗DXの実証店舗として2023年9月25日よりこがね製麺 草津栗東店を運営しており、12月1日からは、AIを活用した「完全なる手ぶら決済」のセルフチェックアウトシステムを運用している。アスタリスク 代表取締役 鈴木規之氏は「この店舗には弊社の特許がちりばめられています。人を追跡して支払いを行うまでの特許や顔認証の技術のなかにも特許があります」と説明する。

「こがね製麺 草津栗東店」の注文の流れ

こがね製麺 草津栗東店はエリアを3つに区切り、1エリアの天井に各3台のカメラを設置している。そのカメラを利用して来店客を入店から決済時まで追跡する。カメラは人物の位置のみを特定しており、その人がマスクや帽子をつけたり、厚着の恰好をしても問題なく追跡が継続可能だ。2台あるオーダーディスプレイでのうどんの注文、天ぷらや唐揚げといったサイドメニューの選択、セルフレジでの支払いまで、店内の各エリアで、オーダー情報を人物に紐付けして追跡している。

来店者はまずオーダーディスプレイでうどんを選び、注文する(注文時に来店者を撮影)。また、IPアドレスをもった重量センサーにより天ぷらや唐揚げなどのサイドメニューの重量を計測する(サイドメニューのおにぎりなどは従業員が手打ちする)。重量センサーは画像認識と連携することで、どの来店者がどのサイドメニューを選んだのかを自動で把握できる。鈴木氏は「認識精度は高めています。例えば、エビの天ぷらを一気に2つ取ると誤認識する可能性はありますが、商品をお渡しする時に目視で確認しています」と話す。

オーダーディスプレイによる商品注文
天ぷらや唐揚げのサイドメニューは従量センサーで認識

注文リストで来店者と注文商品を確認
来店からセルフレジの決済まで人追跡活用

厨房にはオーダーディスプレイで注文した商品のオーダーリストを設置。店舗スタッフはオーダーリストをみながら商品を作ることができる。

来店客は、うどんを受け取る際に、注文リストのタブレットで自身が注文したうどん、サイドメニューを確認し、問題がなければセルフレジでの決済に進む流れだ。タブレットにはオーダーディスプレイで撮影した顔も表示し、注文者本人かどうかを分かりやすく表示している。

注文リストと顔画像で自身が注文した商品を確認

店内にはセルフレジを3台設置。人追跡システムで来店者を追跡しているため、利用者が会計を行うセルフレジにデータを自動転送する。利用者は、セルフレジで注文した商品や合計金額を確認し、支払う流れだ。POSレジシステムは「FLAVIUS(フラビウス)」となり、ANA Digital Gate提供の決済端末を使用している。

POSレジは3台設置。利用者が会計を行うレジ前に立つと人追跡システムで選択されたセルフレジにデータを自動転送

なお、仮に来店者が支払いをしなかった場合、上部のパトライトが鳴り、警告する。

「顔決済アプリ」を決済や再来店促進に活用
スマホを忘れても手ぶらで支払い可能な仕組みとは?

同店舗がユニークな点として、「顔決済アプリ」を開発し、提供していることも挙げられる。利用者は、アプリをダウンロードし、自身の顔とクレジットカード番号を登録すれば、店舗では顔認証での決済が可能だ。鈴木氏は「お客様はスマホも財布も持たずに来ても支払えます」と特徴を述べる。

アプリに顔とクレジットカード情報を登録すると完全手ぶらの支払いが実現

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