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20268/28

ハードウェアセキュリティモジュール 「Luna 8」発表(タレスDISジャパン)

 

2026年8月28日8:40(JST)

【日本】タレス(フランス、日本はタレスDISジャパン(東京))は、企業・組織の量子対応を支援する次世代ハードウェアセキュリティモジュール(HSM)「Luna 8」を、2026年8月27日に発表した。「Luna 8」は、暗号鍵の安全な保管、保護、管理を実現するという。

ハードウェアセキュリティモジュール 「Luna 8」(タレスDISジャパン)

AIの急速な普及や量子コンピューティングの進展に伴い、新たなセキュリティ脅威への懸念が高まる中、高性能かつ柔軟な暗号基盤の必要性が増している。こうした状況を踏まえ、タレスはAI・量子時代のセキュリティ動向に関する調査を行い、その結果を「2026年版データ脅威レポート:量子技術とAIの動向」にまとめ、発表した。同レポートでは、調査対象全体の98%が量子技術とAIが相互に与える影響を考慮していること、また、AI分野をリードする組織ほど、量子技術への対応準備が進んでいることが明らかになった。 タレスはAI・量子時代のセキュリティ課題を踏まえ、「Luna 8」を通じて、PQC(ポスト量子暗号)への対応に向け、暗号基盤の近代化を進める企業や組織を支援する。

「Luna 8」は、高性能かつ拡張性の高い耐量子セキュリティを提供し、さまざまな脅威から重要なデータやアプリケーションを保護するという。また、タレス独自設計の暗号プロセッサを搭載。これにより、卓越した処理性能、強固な保護、新たなセキュリティニーズに柔軟に対応できる拡張性を実現。PQC(ポスト量子暗号)を含む新たなセキュリティニーズにも対応する。

「2026年版データ脅威レポート:量子技術とAIの動向」は、S&P Global の 451 Researchが日本を含む20カ国、3,100人以上の回答者を対象に実施した調査に基づいている。同レポートでは、AIと量子コンピューティングが企業のセキュリティ、データ保護、組織のレジリエンスに与える影響を分析している。

「2026年版データ脅威レポート:量子技術とAIの動向」によると、組織の98%が量子技術とAIが相互に与える影響を考慮していることが明らかになった。また、AI分野をリードする組織は、量子対応においても大きく先行していることが判明している。

S&P Globalの451 Researchが実施した「2026年版データ脅威レポート:量子技術とAIの動向」では、61%の組織がHNDL攻撃(Harvest Now, Decrypt Later:今収集し、後で解読)を量子セキュリティ上の最大の懸念事項に挙げている。また、59%の組織が量子安全性の実現に向けた最重要の取り組みとして、PQC(ポスト量子暗号)アルゴリズムの試作・評価を挙げた。これらの結果は、量子対応が企業にとって将来の技術課題ではなく、現在の事業課題になっていることを示している。

同調査では、AIセキュリティをリードする企業が、量子対応においても大きく先行していることが明らかになった。AI分野をリードする組織は、量子関連プロジェクトを積極的に検討している割合が33%に達し、同業他社(22%)を上回った。また、量子対応をリードする組織の89%がAI特化型セキュリティに投資し、同業他社(80%)を上回った。調査結果は、これらの組織がより強固なデータ、ガバナンス、暗号基盤を構築しているからこそ成果を上げていることを示しているそうだ。

AIが企業全体により深く浸透するにつれ、攻撃の加速と信頼できる暗号基盤への依存の高まりを通じて、量子対応の緊急性が一層高まっている。調査対象全体の98%が、量子コンピューティングとAIの両技術が相互に与える影響を考慮していると回答した。また、量子コンピューティングにおいて機械学習能力を強化し(57%)、複雑なシステムのシミュレーションを改善する(54%)可能性があるとも考えている。組織がAI主導の変革と量子技術の台頭の双方に対応する中で、信頼性、レジリエンス、セキュリティは、単なるコンプライアンス要件ではなく、競争優位を左右する差別化要素になりつつある。

量子コンピューティングの実用化時期について確かな見通しが得られるまで待つのではなく、組織は現時点で実施可能な対策に注力している。具体的には、重要なデータの所在を把握すること、機密データの漏洩リスクを評価すること、PQC(ポスト量子暗号)テストを開始すること、システムやプロセスのクリプトアジリティ(暗号の俊敏性)を高めていくことなどが挙げられる。

量子コンピューティングをすでに検討している組織は、主要な取り組みにおいても先行している。例えば、公開鍵基盤(Public Key Infrastructure)のモダナイゼーションについて、「予定より進んでいる」と回答した割合は22%に達したのに対し、遅れを取っている組織では14%にとどまった。同様の差は、証明書ライフサイクル管理、エンタープライズ鍵管理、コード署名においても確認されている。こうした取り組みに加え、暗号の多様化や多層防御を強化することが、AI主導の変革と量子時代の双方を乗り越えるために必要なレジリエンスの構築につながるとした。

こうした量子対応の準備を実際の導入につなげるために、「Luna 8」は、PQCへの移行に向けて、暗号鍵の安全な保管、保護、管理を支える、業界をリードする性能、拡張性、処理速度を提供するそうだ。  

量子コンピューティングの進展、AIワークロードの拡大、さらには規制要件の高度化により、組織はこれまで以上に高度なセキュリティ対応を求められている。こうした課題に対応するため、「Luna 8」は、クラウドサービスや決済、ID管理、重要なデジタル業務などにおいて、機密データ、アプリケーション、デジタルアイデンティティを保護するために必要な性能、セキュリティ、クリプトアジリティ(暗号の俊敏性)を提供するという。(paymentnavi 編集チーム)

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