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202512/18
ソニー銀行の価値創造への挑戦~これまでの軌跡とこれから~
2025年12月19日8:00
ソニー銀行は、個人のお客様の資産運用銀行として2001年に開業し、来年、2026年には25周年を迎える。これまで外貨預金や住宅ローンを中心に透明性が高くわかりやすい商品・サービスを提供し、高い顧客満足度を維持している。未来を見据えてweb3関連事業にも積極的に取り組んでいる同行が、金融業に求められている価値提供を展望する。(2025年11月19日開催 ペイメントナビ15周年記念セミナー「キャッシュレス8割ビジョン」の講演より)
ソニー銀行株式会社 代表取締役社長 南 啓二氏
経営者たる者、数字が成績の全て
社長就任から3年で経常利益を倍増
皆様、こんにちは。本日は、ソニー銀行の社長であると同時に、ソニーグループの一員として、お話させていただきます。ペイメントナビは15周年を迎えられましたが、30年後にこのセミナーがどんなキーワードを掲げて開催されているのかをイメージしながらお聞きいただければ幸いです。
私は大学・大学院で理系科目を専攻して銀行に入り、ヤフーに3年在籍した後、2010年にソニー銀行に入社しました。当時ソニー銀行の子会社であったソニーペイメントサービス(現 SP.LINKS)で約7年間仕事をして、銀行に戻り、現在はソニー銀行の社長と、ソニーフィナンシャルグループ(株)の執行役のほか、ソニーグループ内で開催しているソニーユニバーシティの牽引役を務めています。ソニーユニバーシティにはソニーグループの国内外の部長もかかわっており、ソニーグループの将来を担う人たちがこれまで約1700名参加し、プログラムをつくったり、先進企業の社長のお話を聞いたり、議論をしたりしています。2000年にスタートしましたが、現在のソニーグループ各社の社長の多くがソニーユニバーシティの出身者です。
親会社であるソニーフィナンシャルグループ(株)について紹介しますと、2025年9月29日に、ソニーグループ(株)からのパーシャル・スピンオフにより東京証券取引所プライム市場に上場しました。
経営者たるものにとって、決算内容が成績表の全てです。数字を上げられない人間は経営者をやめるべきだと私は思っています。2022年度の決算からが私の成績ということになりますが、経常利益約90億円からスタートして、200億円超まで拡大させてまいりました。
私がソニー銀行に戻ってきたのは2020年の3月期決算の直前でした。前社長に戻って来るようにと言われた時、私は悩みました。なぜかというと、当時在籍していたソニーペイメントサービス(現 SP.LINKS)では、ECやコンサルがあり、当時はボーダレス決済が話題になったりもしていて、仕事がとても楽しかったのです。しかし、「経常利益を100億円にしてくれ」とお話をいただきまして、それを達成するために銀行に戻り、200億円超まで成長させました。この間、様々な苦労があり、そのお話もしたいのですが、今日の本題はそこではありません。
個人向け金融商品に特化し
高い顧客満足度を維持
ソニー銀行が提供しているのはリテール向けの商品です。法人向けには「Sony Bank GATE」という投資型クラウドファンディングがあり、社会貢献を主目的に提供しています。国内で歴史のある事業を行っている企業の後継者のかたが新しい事業を始めるための支援実績が多くあります。どんなに歴史があり、資産背景があっても、新しいことをしようとすると困難なことが多く、そのような時にソニー銀行がクラウドファンディングを通して協力することで、社長のみなさんの挑戦を後押ししています。私自身、「Sony Bank GATE」の担当役員として全国津々浦々を見て回った経験があるのですが、良いサービスだと自負しています。収益における貢献は少ないため、様々な人から「やめたほうがいいのでは」とご意見をいただくこともありますが、世の中への貢献と、社員にとっても社会貢献をしているというという実感をもってもらえるため、提供を続けています。
「Sony Bank CONNECT」はweb3エンタテインメント領域向けのスマホアプリです、後半で紹介したいと思いますが、これがひょっとしたら30年後の皆様のお仕事のヒントになるかもしれません。
ソニー銀行の事業概況をお話ししますと、預金残高は4.5兆円、貸出金残高は3.6兆円、預金残高のうち外貨預金残高は0.7兆円となります。地方銀行の中位より少し下ぐらいの規模ですので、それほど大きい銀行ではありません。従業員数は約700人です。同程度の規模の地方銀行にはおそらく2,000~3,000人の従業員がいらっしゃると思いますので、700人で200億円を稼ぐのは結構大変なことなのです。
なぜそれが可能になっているのかというと、理由は顧客満足度の高さにあると思っています。お取引いただいているお客様にアンケートをとると、大変満足度が高いのです。本当にありがたいことです。
最近親会社が上場したこともあり、様々な企業の報告書を読む機会が多いのですが、そこには「顧客視点」「顧客満足」「お客様のために」といった言葉が頻発しています。しかし、私は社内で「お客様のために」と言ったことは一度もありません。むしろ私がよく言っているのは「君たちが心から勧めたいと思わない時には、無理にお取引につなげる必要はない」、「お客様から電話で厳しいお言葉をいただいた際には、会社としての対応が間違えていない場合はその旨を丁寧にお伝えすべき」ということです。もちろん、丁寧に対応する中で適切に判断をしてほしいという意味ですが、カスタマーハラスメントという言葉がなかった頃から、そういったことを伝えてきました。
すると、社員のモチベーションが下がらず、社員満足度が上がっていきます。よく顧客エンゲージメントといいますが、社員エンゲージメントが上がっていくことが、顧客満足度連続1位という結果につながっているのだと思っています。ただし、企業業績には経済条件が影響します。住宅ローンは今、経済条件が圧倒的に悪いのですが、それでもネット銀行の顧客満足度において1位をいただけています。非常にありがたいことだと思っています。
トラブルを随時解消しつつ
2025年5月にAWSへのシステム移行を完了
ソニー銀行に戻るにあたって、全てのシステムをAWS上で稼働させるということも私に課せられたミッションでした。それは決して容易なことではなく、取り掛かってから2年の間に数回、システムのリプレイスを延期しています。
私はソニーペイメントサービス(現 SP.LINKS)時代に、メインフレームからクラウドへ、さらにAWSのシステムへと2段階でリプレイスを行った経験がありますが、今回はクラウドネイティブなアーキテクチャで設計し、ほぼ全てのシステムをAWSのクラウド上で稼働させました。その前段階として、各種システムをまずクラウドに移し、外部システムとの連携を行い、そして最終的に2025年5月に全面稼働へと至りました。
この時、細かい障害は発生し、お客様にはご迷惑をおかけすることになりました。しかしながら、勘定系に関してはほとんど問題なく稼働できました。細かい障害というのは例えば、3時間前の時価が表示されていたことや、クリックしても反応しないといったようなことでした。我々は障害が発生する都度、ウェブサイトでその情報を全て公開しました。すると「ソニー銀行を解約する」という声も挙がりましたが、我々はその声を真摯に受け止めながら対応に当たり、各々の不具合をほぼ2週間で修復していきました。すると、「よく私たちの声を聞いてくれた」という肯定的な反響が増えていきました。
障害を隠したがる企業は多いです。けれど、ソニーペイメントサービス(現 SP.LINKS)とソニー銀行での私の経験から言えば、隠さずに正しい事実を伝えれば、お客様は必ず味方してくださいます。
リプレイスを延期する中では、金融庁の監査も入り様々なご指摘もいただきましたが、障害対応をしましたが、この過程で我々はソニーグループからの援軍をいただき、これが大きな力になりました。そのメンバーは今、各部署で活躍しています。とても大変な経験をしましたが、その結果得られたものも大きかったと実感しています。
クラウド移行は、2015年から段階的に進めてきました。ご存じの通り、AWSは大阪リージョンを立ち上げています。我々も2019年頃、銀行としては片肺では無理だ、フルスペックできちんとリージョンを立てることが必要だという議論をしていたところでしたが、大阪リージョンが立ち上がったことで本格的に検討が進んでいきました。現在では一部にMicrosoft365、Googleのクラウドも使いながら運用を行っています。
企業にとって最も重要な情報は、絶対に自社で持たなければいけません。何が重要なのかは、皆様のご判断次第です。
デジタル社会における銀行の付加価値とは?
キーワードは“エンタテインメント”
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