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ムービーウォーカー、デジタル観賞券「ムビチケ」が全国ほとんどの映画館で利用可能に 「ムビチケ」と交換できる「映画GIFT」の個人利用拡大に注力

2024年4月2日8:40

ムービーウォーカーでは、映画チケットのDX化を目指し、2007年よりネットで座席指定可能なデジタル映画観賞券サービス「ムビチケ」を運営。現在では日本全国のほとんどすべての映画館で「ムビチケ」の利用が可能な環境が整い、チケット流通額で100億円規模のビジネスに成長している。このネットワークを活用し、同社では、もらった人が好きな作品、好きな映画館を選べる「ムビチケ」購入に充当できる「映画GIFT」のサービスを展開。もともとポイント交換商品としてスタートしたが、今後は株主優待や福利厚生など法人利用や個人贈答利用に力を入れる。「LINEギフト」での取り扱いも始まり、好評だ。同社はこのサービスを通じて、「映画を贈る」文化を日本に根付かせたいとしている。

映画観賞券のDX化を実現
日本全国に浸透し100億円市場に成長

ムービーウォーカーでは2007年より、日本全国の映画館で使えるデジタル映画観賞券サービス「ムビチケ」を運営している。オンラインの「ムビチケ前売券」「ムビチケ鑑賞券」はWebサイト「ムビチケ」と「MOVIE WALKER」アプリから、カードタイプの「ムビチケ前売券」は各映画館やプレイガイド、通販サイトから、また一部作品はコンビニ店頭発券型で、それぞれ購入できる。購入者には購入番号と暗証番号が通知されるので、それらを用いて利用したい映画館のWebサイトなどで座席を予約するという流れになる。

ムービーウォーカー 執行役員 ソリューション事業局 局長 涌井甲介氏

 「ムビチケ」の功績は、映画観賞券、特に前売券をDX化した点にある。以前、映画館では、利用者が持参する紙の前売券の半券を“もぎって”集め、台紙に貼って映画会社に届け、売上金を回収していた。その業務がなくなった。

映画館ごとに使われている発券システムはさまざまだ。個別に1つ1つつなぎ込みを行う必要があり、業界全体に「ムビチケ」を浸透させるまでの道は平坦ではなかった。だが現在では、ごく小規模な映画館など限られた施設を除き、日本全国のほぼすべての映画館で「ムビチケ」が使える環境が整っている。日本国内の映画興行収入は2023年では2,214億円であり、そのうち前売券の流通量は約5%。「ムビチケ」は流通額100億円規模のビジネスに成長している。

「ムビチケ」の基盤を活用した「映画GIFT」
法人・個人ともに需要は拡大傾向

 「ムビチケ」で構築された日本全国の映画館とのネットワークを活用し、同社では2019年から、「映画GIFT」のサービスを展開している。「映画GIFT」は「ムビチケ」の購入に使えるプリペイドコード。贈る側は500円分、1,000円分、1,500円分、2,000円分の中から贈るギフトを選択し、eメールやFacebook、X、LINEなどのSNSで「映画GIFT」を受け取るためのURLを送信。受け取る側はそのURLにアクセスして「映画GIFT」を入手し、それを使って見たい作品の「ムビチケ」を購入する。金額が足りない場合には、不足分をクレジットカードなど各種決済手段や、Tポイントや東急ポイントなどのポイントを「映画GIFT」に交換して充当、あるいは、楽天ペイやd払いで決済することができる。

 「映画GIFT」は各種少額ポイントを集めて映画に交換できるポイ活の一環からサービスが開始され、2022年より法人向けサービスとして販売を開始し、株主優待や福利厚生やキャンペーンなどに活用されてきた。2023年12月からは個人対個人のギフト利用に照準を当てた販売を強化。「LINEギフト」での提供も開始した。

全国の映画館で使える「映画GIFT」

「映画GIFT」は、どの映画館で上映されているどの作品の映画観賞券でも購入できる、いわば図書カードの映画版のようなサービスだ。図書カードは誕生日のお祝い、入学祝いなど、子どもたちへのギフトとして定着しているが、ムービーウォーカー 執行役員 ソリューション事業局 局長 涌井甲介氏は、「『映画GIFT』もそのような役割を担うツールとして日本人の生活に浸透させていきたい」と抱負を語る。たとえば、一般的な商品券を贈った相手に「あの商品券で何か買いましたか?」と聞くのはあまりに無粋だが、「映画GIFT」は、「この間送った『映画GIFT』で何か映画見た?」「まだ見てない」「じゃ今度いっしょに映画見に行く? 私、見たい映画があるの」といった具合に、コミュニケーションを広げる糸口になり得るツールだ。「映画GIFT」を通じて“映画を贈る”文化を日本に根付かせ、「映画業界への動員の底上げに貢献したい」と涌井氏は意気込む。

「第95回東京インターナショナル・ギフト・ショー」にも出展した   画像提供:ムービーウォーカー

現在「映画GIFT」は7対3で法人利用が個人利用を大きく上回っているが、今後個人利用が拡大することで法人利用のパイもますます大きくなっていくと同社は見る。同社では「映画GIFT」の流通額を、早々に10億円規模まで拡大させたい考えだ。

 

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