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ミニストップ、ファストフードのモバイルオーダーの利用が日に日に増加 顧客の利便性向上と店舗の業務効率化に成果

2024年3月22日8:00

ミニストップでは2023年7月より、店頭で取り扱っているファストフードを、公式スマホアプリもしくはスマホ用Webサイトから注文できるモバイルオーダーのサービスを導入した。この利用によって、顧客はファストフードが出来上がるまでの待ち時間を短縮することができ、店舗では会計の手間と時間が削減され業務効率を向上することができる。タイムパフォーマンスを求める20~40代のビジネスマンを中心に、日に日に利用が増加。便利さを実感して繰り返し利用する顧客も多い。同社ではスマホアプリを活用した限定クーポンの配信などにより、サービスの認知および利用を推進。数年後にはほとんどの顧客に当たり前に利用されるサービスに育てていきたいとしている。

ミニストップ 店舗DX推進部 部長 齊藤貴久氏

来店の前に注文・決済を完了
待ち時間のない快適な買物体験を提供

日本国内に約1,850店、海外を合わせて2,000店超のコンビニエンスストアを展開するミニストップは、ファストフード店とコンビニエンスストアを融合させた「コンボストア」と称する独自の店舗スタイルを確立させている。取り扱っているファストフードは、ソフトクリームをはじめとするコールドスイーツから、ポテトやチキンなどのホットスナックまで幅広く、どれも店内に設置した本格的な厨房で調え、出来立てを提供するのが信条だ。

しかし店頭が混み合う時間帯などには、利用者がレジ前で注文する品をゆっくり選ぶのは難しいのが実情。また注文後、商品が出来上がるまでの待ち時間を煩わしいと感じる顧客もいるだろう。そこで同社では2023年7月、モバイルオーダーをスタートした。

モバイルオーダーは、同社公式のミニストップアプリ、もしくは、会員登録不要(メールアドレスの登録は必要)のスマホ用Webサイトを通して行える。利用者は来店前に、スマホの操作によって、受け取る店舗や商品を選び、支払い方法を選んで決済する。決済完了が確認できた時点で、店舗では調理を開始。出来上がると店内のディスプレイに注文番号を表示するとともに、音声でも案内。店舗に到着した顧客はスマホ画面に表示されている注文番号を確認して、カウンターで商品を受け取るという流れだ。

「ミニストップアプリ」のホーム画面

出来立ての最も良い状態で商品を渡したいという思いから、また、ソフトクリームなど時間が経つと溶けてしまう商品もあるため、現在モバイルオーダーでは時間指定は受け付けていない。あくまで来店に先立って準備に時間のかかる商品の注文を済ませておくことで、来店後のスムーズな対応に結び付けることが、このサービスの目的だ。店舗や商品によって注文から出来上がりまでの時間には差があるが、お気に入りの商品を繰り返し注文するうちに顧客はほぼ正確な時間を体得できる。ミニストップ 店舗DX推進部 部長 齊藤貴久氏は「そのわずかな待ち時間をさらに上手に使い、店内でほかの購入商品を選んでレジに行き、ちょうど出来上がったファストフードをいっしょに受け取るなど、タイムパフォーマンスの高い快適なお買物体験を味わっていただけるようになるのです」と説明する。

また、モバイルオーダーでは先に決済が完了しており、商品を手渡す時点で会計業務が発生しないため、店舗の業務効率化にもつながっている。

モバイルオーダーの利用イメージ図

20~40代のビジネスパーソンが中心
ピーク時間帯の利用件数が増加

モバイルオーダーでは一部取扱対象外の商品を設けている一方で、無限ポテト、無限から揚げなど通常店舗では取り扱わないデリバリー専用商品の注文を可能にして、新たなニーズの掘り起こしを図っている。

モバイルオーダーで利用できる決済手段は、PayPay、d払い、au PAY、クレジットカード(イオンカード、Visa、JCB、Mastercard、American Express、Diners Club)。このうち最も多く利用されているのはPayPayだ。同社ではPayPayのポイント還元キャンペーンの際などに合わせてモバイルオーダーのサービス告知を強化し、サービスの周知および利用促進に努めている。

また、アプリを通じて、店頭で会計をする場合よりも割引額が大きいモバイルオーダー限定クーポンの配信なども行っている。現在のミニストップ公式アプリのダウンロード数は140万超。アプリを活用した利用促進策には、今後ますます力を入れていきたい考えだ。

モバイルオーダーの利用件数は日に日に増加している。時間帯では狙い通りピーク時の利用が多く、利用者の属性では20~40代のビジネスパーソンが中心。利便性を実感し、店頭の混み具合にかかわらず毎回モバイルオーダーを利用するリピーターも増えている。

「新しいサービスが定着するには、お客様と店舗、双方の“慣れ”が必要です。店頭での声がけなどを通して少しずつ利用を拡大させ、数年後にはモバイルオーダーを利用することがごく普通の景色になっているのが理想です」(齊藤氏)。より使いやすい仕組みづくりを目指し、日々改良にも取り組んでいく。

 

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