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20242/26

メルコインがメルカリでビットコイン決済、暗号資産・ブロックチェーンをさらに身近に

2024年2月27日8:22

メルカリの子会社で、暗号資産やブロックチェーンに関するサービスの企画・開発を行うメルコインは、2024年2月15日から、メルカリの買い物でビットコイン決済ができる機能の提供を開始した。これによりビットコインを多くの人に保有してもらうことを目的にスタートした同サービスが、メルカリでの日常の買い物で利用できるようになり、汎用性が高まった。

メルコイン 代表取締役 CEO 中村啓太氏。2月15日開催の記者説明会にて

開始7カ月で100万人突破
8割が初めての暗号資産の取引

メルカリは、あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げることをミッションに掲げてサービスを運営している。メルコインは2021年に会社を設立し、ブロックチェーンテクノロジーや暗号資産を活用することで、多様な価値が巡る新しい経済を作るというミッションに向かって事業を進めている。

中村氏は「より多くの人にとってこの技術が、当たり前になる世界を目指して、新たな価値交換の形を提案していきたいと考えています」と話す。メルコインでは2023年3月にビットコイン取引サービスを開始したが、暗号資産の代表格であるビットコインをもっと身近に、そしてこの関係人口を増やすことを目標にサービスを展開してきた。

ビットコインをより簡単に利用してもらうため、メルカリアプリで最短で30分がスタートでき、すべて円表示で表示をするなど、分かりやすさを意識してきた。利用者は1円からビットコインの取引ができる。ビットコインのみの取引に絞っていることも特徴だ。中村氏は「開始7カ月で新規口座獲得数が100万を突破し、そのうちの8割のお客様が初めて暗号資産を取引される方になっています」と説明する。なお、サイトへのアクセス頻度も増えており、こまめに取引する人も見受けられるという。

MMD研究所「2023年暗号資産(仮想通貨)に関する調査」調査結果によると、同サービスは2023年に利用開始した暗号資産取引サービスで第1位となった。また、項目別サービス満足度での利用開始のしやすさ、アプリの使いやすさでもそれぞれ1位となっている。3月~10月においての新規口座開設数は業界全体で150万口座だったが、そのうちメルコインが3分の2を獲得していることになる。

メルコインでは、ビットコインを取引し始めた人にとって、新しい価値、新しい行動が生まれてきていることを認識している。メルカリの売上金を活用してビットコインを購入している人、また、ビットコインを実際に売却した後、その戻った売上金を実際メルカリでの買い物に利用している人が半数となるそうだ。

購入された商品はメルカリで多く出品されている商品カテゴリーとほとんど同じ割合となっており、従来のメルカリ利用者の購買行動と大きな変化はないとした。

このようにメルカリアプリで初めてこのビットコインを保有した人は、まずビットコインを持つという体験により、「値動きが激しくあって、それが動くお金として楽しいところを実際に体感してもらっているお客様が、さらにその後メルカリで売ったお金を使う体験が徐々に拡大してきているところが見えてきております」と中村氏は述べる。

メルコインでは、ビットコインを活用した新たな体験として、メルカリでの商品購入時に、保有しているビットコインを決済に使用できる機能を提供開始した。

ビットコインを活用する手順はシンプルだという。利用者はメルカリで商品を選択し、購入手続きに入ると、商品購入画面より、ポイントの使用と同じようにビットコインを支払い方法の1つとして利用できるようになる。使用金額を設定したり、ポイントや売上金との併用も可能だ。中村氏は「いつも通りのメルカリの決済体験の中の一部にこのビットコインが組み込まれる形になります」と話す。

83%がビットコインでの買い物を希望
暗号資産活用の価値交換の手段拡大の第一歩に

実際にビットコインを使った買い物の利用者ニーズとして、「保有するビットコインをメルカリ商品購入画面から そのまま支払いで利用してみたい」と回答した人は83%となり、「ニーズをしっかりと確認できている状況にある」(中村氏)という。

また、このビットコインを活用した決済は、さまざまな新しい体験につながると考えているそうだ。1つ目は売上金や残高、ポイントといったステーブルで変動しないアセットによる決済がメルカリの中ではメインだったところから、常に価格が変動する“動くお金”が加わることで、この値動きに合わせたような購買体験、購入体験が生まれるとした。

また、ビットコインを保有しているが、「使い道がわからない」「何のために持てばいいのか?」というというように抵抗のある人に向けても、明確な利用手段として決済で利用できることにより、選択肢が広がるとした。

メルカリの30億を超えるさまざまな商品とビットコインが今回交換されることで、「暗号資産を活用した価値交換の手段が拡大する大きな第一歩になるのではと考えています」と中村氏は期待する。決済の体験が加わることで、メルカリのサイクルがシームレスに変化することで、保有から利用までの循環を加速できるとした。なお、同タイミングで新サービスの発表になったのは開発で万全を期したからだという。

投資や投機が中心の中決済の可能性を広げる
アルトコイン/デジタルアセットの展開も視野に

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