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20239/7

楽天市場と楽天ラクマの3つの連携施策とは?楽天エコシステムを有効活用

2023年9月8日8:00

楽天グループは、運営するフリマアプリ「楽天ラクマ」とインターネット・ショッピングモール「楽天市場」において、「楽天エコシステム(経済圏)」でのより利便性の高い買い物体験の提供を目的とした戦略「サーキュレーション・ストラテジー」の一環として連携強化に取り組んでいる。同社では、2023年9月1日にこれらの取り組みについての施策概要や事業戦略を説明する記者説明会を開催した。

「サーキュレーション・ストラテジー」とは?
楽天グループとの連携拡大

「楽天市場」と「楽天ラクマ」では、連携を強化することで、楽天エコシステム(楽天経済圏)内での顧客利便性を向上し、商品の売り買いによるモノとお金の循環促進を実現するという。

楽天グループ コマース&マーケティングカンパニー 執行役員 市場編成部 ジェネラルマネージャー 髙間 真里氏は「商品を買って、売って、また買っていただく循環を社内ではサーキュレーションと呼んでおり、その戦略を強化していきます」と話す。

楽天グループ コマース&マーケティングカンパニー 執行役員 市場編成部 ジェネラルマネージャー 髙間 真里氏

楽天グループがサーキュレーション・ストラテジーを考える背景として、物価の高騰により、消費者は価格に敏感になっている。また、よりお得に買い物をするため、獲得するポイントがいつお得に、どのくらいのポイントを獲得できるかを意識している。さらに、利用者はCtoCをはじめ、消費環境はより賢く、お得に買い物したいと考える人が増えているとした。

楽天が利用者に提供するベネフィットとして、商品の購入時は新品(楽天市場)も中古(楽天ラクマ)でも一度に比較検討できるような場を提供している。また、サービスを賢く利用して「楽天ポイント」を獲得できるようにしている。さらに、不用品を簡単・便利に出品し、売上金として「楽天キャッシュ」を獲得可能だ。

楽天ラクマは、楽天ポイントが貯まり、使えるお得なフリマアプリとなる。2012年に日本初のフリマアプリ「フリル」がスタート。2014年に楽天の「ラクマ」が誕生し、2022年にはリブランディングし、事業者も店舗として参加できるようにした。

 

フリマアプリに集まる顧客はリユースに興味があるため、そこにフォーカスして出店してもらっている。出店店舗当たりの成長率は約1.6倍。また、楽天グループの連携拡大を推進しており、「楽天ふるさと納税」がラクマアプリ経由で利用できるようにしたり、楽天ファッションの商材の中でもアウトレットの商材を使えるようにしている。さらに、国内販売を海外に販売する越境ECの月間取引数は2023年2月に前年同月比約5倍となった。

楽天ラクマの利用者の属性として、10~30代が63.2%を占めるように、若い世代が利用の中心となる。楽天ラクマの成長戦略は、グループサービスとの相互送客、クロスユースを促進することで、利用者にさらに利便性を提供していく。

楽天市場との比較として、楽天市場は全世代(特に多いのは30~40代)に満遍なく利用されているが、楽天ラクマは10~30代の利用が中心だ。また、楽天市場は一次流通、楽天ラクマは二次流通がメインとなる。楽天市場は専任のECコンサルタントによるサポートを受けられ、店舗運営支援ツールやシステムが提供される。一方、楽天ラクマはスマートフォン1つで商品1点から気軽に始められるのが特徴だ。

現在、楽天市場の利用者の楽天ラクマのクロスユース率は6%だが、「まだまだ利用してもらえるポテンシャルは大きい。当面の目標として30%に引き上げていきたい」と楽天グループ コマース&マーケティングカンパニー ラクマ事業部 ジェネラルマネージャー 長谷川 健一朗氏は意気込みを見せる。

楽天市場と楽天ラクマの商品を比較・検討可能に
楽天ラクマ利用者は楽天市場での購入がアップ

サーキュレーション・ストラテジーの施策は大きく3つある。1つ目は楽天市場のキャンペーンに楽天ラクマが参画することで、楽天ラクマの併用、買い回りで楽天ポイントがお得に貯まる取り組みだ。「楽天スーパーSALE」および「お買い物マラソン」の期間中に「楽天ラクマ」で1,000円以上の買い物をすると、楽天市場と楽天ラクマでの買い物時の楽天ポイントの付与率が通常のショップ買い回りに加えて+1倍付く。

2つ目は、楽天市場と楽天ラクマの商品を比較・検討しやすくしている。楽天市場での商品検索時に、検索結果として楽天ラクマで出品される関連商品情報も表示。商品購入時に、より広い選択肢を比較検討可能だ。

楽天ラクマを新規利用した人は、楽天ラクマを利用したことがない人と比較して、楽天市場での年間購入金額が8%高いとした。

実際、楽天市場の利用者を対象にしたアンケートでは、購入履歴から楽天ラクマへの自動出品機能を「利用してみたい」と回答した人は7割以上に上った。

3つ目は、利用者が購入後、不要になったモノを購入履歴「持ち物リスト」から簡易に楽天ラクマに出品できる機能を実装した。

サーキュレーション・ストラテジーの具体的な施策のタイムラインとして、2022年9月、に楽天ラクマ内に「楽天ふるさと納税」特設ページを開設した。2022年10月には楽天市場の検索画面に楽天ラクマのウィジェットを表示。2023年1月には買いまわりキャンペーンに楽天ラクマ連携の試験運用を開始した。また、同月には前述の持ち物リストを開設している。2023年8月にはお買い物マラソンに楽天ラクマが参画。8月には、楽天市場アプリ/Webで楽天ラクマへの持ち物リストを追加した。

決済の利便性を訴求
楽天ラクマと親和性の高いPaidy導入で成果

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