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20238/25

KDDIがマネ活経済圏を拡大へ、通信と金融セットでau PAYゴールドカードやPonta利用を進める

2023年8月25日9:20

KDDIとauフィナンシャルホールディングスは、2023年8月23日に記者説明会を開催し、通信と金融特典がセットの「auマネ活プラン」提供を開始すると発表した。現在、さまざまな方法でポイントを貯める「ポイ活」が話題となっているが、KDDIでは将来に向けた資産を育てる活動を加えた「マネ活」を利用してもらうことで、“マネ活経済圏”の拡大を進める。

左からKDDI 執行役員常務 竹澤浩氏、ゲストの田中みな実さん、KDDI 代表取締役社長 CEO 髙橋誠氏、auフィナンシャルホールディングス 代表取締役社長 勝木朋彦氏

将来のための資産を育てる「マネ活」を提案
“経済圏”を他社より早期に掲げる?

2030年に向けたKDDIのビジョンは、「つなぐ力を進化させ誰もが思いを実現できる社会をつくる。」だ。命、暮らし、心をつなぎ、誰もが思いを実現できる社会を作っていきたいとした。サステナビリティ経営を掲げ、事業活動を通じて、企業価値を向上させ、社会の持続的な成長に貢献していきたいとした。具体的には、事業戦略として「サテライトグロース戦略」として、5Gを中心に、地域共創、金融、エネルギー、DX、LXがある。

auは、核となる5Gの通信のエリア拡大を図っている。5Gのエリアは広がっており、最近は特別なエリアでも利用できるようにStarlinkを活用して、山小屋やフェスなど電波がつながりにくかったシーンにエリアを広げている。UQは今年6月から使い方を選べる3つのプランを提供している。特にデータ容量20ギガ、10分以内の通話低額が含まれた「コミコミプラン」が好評だ。

povoは自身の利用形態に合わせてトッピングで自由に選択できるが、Z世代を中心とした若い世代に好評だ。160カ国での海外ローミングやお試しトッピングも提供している。また、6GBで180日間の新しいトッピングも提供開始した。

KDDIの金融事業は2008年にモバイル銀行としてじぶん銀行を皮切りに、スマートフォンを中心にさまざまな金融サービスを利用できることにこだわって事業を拡大。預金・送金、決済、投資、ローン、保険・年金といったサービスを提供してきた。そのラインアップをau、UQ、povoのすべての利用者に提供しており、今後も拡大していく。

KDDIでは、ポイントを使ったり貯めたりするポイ活に加え、将来のための資産を育てる活動として「マネ活」を提案する。将来に向けて、賢く、使い、貯めて、増やすことが可能だという。マネ活はまずはauからスタート。スマートフォン決済「au PAY」、「au PAYゴールドカード」、「au じぶん銀行」、「auカブコム証券」を利用してもらうことで、賢く資産形成を行うとともに、au料金もお得になるそうだ。

髙橋氏は「マネ活経済圏」という言葉を出し、au WALLETをスタートしたタイミングで“経済圏”を早い段階から掲げてきたと説明する。「その後、他社さんも経済圏とおっしゃるものですから、今の段階でうちの方が後塵を拝しているような風になってきた」と話す。そのため、携帯業界初、通信と金融を融合したプランを提供するそうだ。

携帯業界初、通信と金融が融合したサービス
金利優遇やPontaポイント還元率を大幅に強化

新たに提供する「auマネ活プラン」は、KDDI 執行役員常務 竹澤 浩氏が紹介した。「auマネ活プラン」は、携帯業界初、通信と金融が融合したサービスだという。同社では、共通ポイント「Ponta」を提供するロイヤリティマーケティングと連携して、Ponta経済圏の拡大に努めてきた。ここ数年全世代で資産形成意欲が高まっている。貯蓄から投資へといった政府方針や来年の新NISA開始の社会背景もある。高校での金融教育の義務化など、若い世代が身近に感じる機会が増えてきた。一方で、ネット銀行やコード決済も飛躍的に利用率が上昇し、スマートフォンによる通信はマネ活に欠かせないようになった。通信事業と金融事業のアセットを融合し、マネ活を支援するため、KDDIでは、携帯業界初となる「マネ活プラン」を開始することとなった。

データ容量は使い放題プランで提供する。お得な特典と賢く増やす特典をセットで提供する。ずっとお得な特典は月々800円をau PAY残高として提供する。賢く増やす特典は、料金の支払い設定、au PAY決済、クレジットカード決済、銀行預金、投資信託の利用で最大5つの特典を用意した。

「auマネ活プラン」(月額7,238円)は、対象の自宅のインターネットサービスなどへの加入で月額1,100円を割り引く「auスマートバリュー」の適用で、月額6,138円で利用できる(すべて税込)。また、au PAY カード会員800円、口座保有300円、通信料支払いなどとのセット利用で毎月合計最大800円相当(不課税)のau PAY 残高を還元する。これにより、5,338円(税込)でデータ使い放題が利用可能だ。

賢く増やす特典として、au PAYゴールドカード通信料還元がある。通常のau PAYゴールドカードの通信料の還元は10%だが、マネ活プランの通信料支払いを設定すると1年間10%上乗せすることで、合計最大20%の還元を提供する。

au PAY決済特典では、au PAY 決済時のポイント還元率を1%に上乗せ(ベースポイント0.5%+プラン特典0.5%)する。また、au PAY ゴールドカードによるau PAY 残高へのチャージと組み合わせれば、ポイント還元率が2%上乗せ(ベースポイント0.5%+ゴールド特典1%+プラン特典0.5%)される。

au PAY ゴールドカードショッピング特典では、決済時のポイント還元率が通常1%のところ1.5%還元となる。

auじぶん銀行の金利優遇特典では、加入特典として円普通預金の通常金利に年0.05%(税引前)を上乗せする。また、au PAY ゴールドカード会員は、さらに年0.05%(税引前)を上乗せし、合わせると年0.10%(税引前)となる(加入特典およびゴールドカード特典には適用額の上限平均残高1千万円)。auじぶん銀行が提供する「auまとめて金利優遇」の特典とあわせると、円普通預金金利が合計最大年0.30%(税引前)にアップし、業界最高水準となる通常の円普通預金金利を実現する。

クレカ積立特典は、auマネ活プラン加入特典として、投資信託の積立の引落とし方法にau PAY カード決済を利用した場合のポイント還元率を1.5%に上乗せ(通常カード特典1%+プラン特典0.5%)する。また、au PAY ゴールドカード会員およびauカブコム証券のNISA口座の保有者は、ポイント還元率を12カ月間限定で合計最大3%(13カ月目以降2%)に上乗せ(通常カード特典1%+プラン特典0.5%+ゴールド特典12カ月間1.5%(13カ月目以降0.5%))する。

auマネ活プランの利用シミュレーションとして、マネ活デビュー層が利用した場合、通信料、コード決済(3万円)、カード支払い(5万円)、預金残高(100万円)、つみたてNISA(3万3,000円)と仮定すると、毎月4,438円のお得となり、年約5.2万円のプラスとなるとした。これは、auのWebサイトでシミュレーションもできるという。

また、家族のお得も継続する。例えば、家族1名がマネ活プランに加入すると、本人は家族割プラスから外れる。それ以外の家族は従来通り家族割プラスで利用できる。

なお、Netflix(ベーシックプラン)などがセットでAmazonプライムもついてくる「auマネ活プランNetflixパック(P)」や、動画・音楽配信など7つのエンタメサービスがセットでAmazonプライムもついてくる「auマネ活プラン ALL STARパック2」など、金融サービスの特典に加えてエンタメサービスもセットのデータ使い放題プランも同日から提供開始する。

利用者へのサポートとして、投資など資産運用に関する知識を学べる証券サポートセミナー「auマネ活セミナー」を全国のau Styleで開催する。また、住宅ローン相談会や家計見直し相談などのサポートも実施している。

ポイント経済圏からマネ活経済圏への広がりを支援
金融商品のベースラインを魅力化

KDDIグループが取り組む金融サービスについては、auフィナンシャルホールディングス 代表取締役社長 勝木朋彦氏が紹介した。KDDIグループの金融グループのスタートとして、モバイルに特化した銀行であるauじぶん銀行を2008年に立ち上げた。2010年には、モバイルキャリアリングの「auかんたん決済」を開始し、2014年にはauかんたん決済からのチャージでリアル決済が可能な「au PAY」サービスを開始。これと並行して、auフィナンシャルグループを構成する金融各社の設立や構成を進めてきた。2019年4月にはauフィナンシャルホールディングを設立し、auフィナンシャルグループの体制が整った。

銀行の「auじぶん銀行」、クレジットカードの「auフィナンシャルサービス」、決済の「auペイメント」、ネット証券の「auカブコム証券」、資産運用の「auアセットマネジメント」、損害保険の「au損保」、保険代理の「auフィナンシャルパートナー」、生命保険の「ライフネット生命」など、個人向けの金融サービスをほぼ網羅している。スマホを利用する利用者に、スマホ1台で完結するデジタル金融のメリットを届けることを事業の意義としている。

金融サービスでは、根強い人気の預金金利、お得な金利の各種ローン、キャッシュレス決済の「au PAY」、資産運用では「auカブコム証券」での「クレカ積立」、加入義務化が進む「自転車向け保険Bycle」など、幅広いサービスを提供している。

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