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エビソル、電話予約応対サービス「AIレセプション」の成果は? 事前決済機能を活用したダイナミック プライシングも展開へ

2023年7月28日8:00

エビソルは、2023年7月21日に記者説明会を開催し、同社が展開する鳥貴族も導入する対話型のAIを活用した電話予約応対サービス「AIレセプション」を中心とした“新しい飲食店ビジネスの形”について紹介した。「AIレセプション」では、対話型AI“さゆり”によってネット予約の最大活用による総来店件数増加が実現。エビソルでは今後、データドリブンによる総来店数の最大化と外食サービスのEC化による顧客単価引き上げを目指す。

空席在庫の一元管理を実現
テクノロジーによる “DX” が急務に

エビソルは、2001年設立の会社となり、外食に必要な各種サービスをインテグレートした飲食予約管理システム「ebica(エビカ)」を販売している。現在、全国約1万5,000店舗が使用している。

グルメサイトは日本で独自に発展しており、さまざまなサービスが存在する。大手POSベンダーとの連携や、リピーター集客、インバウンド集客、グルメサイト集客、ダイレクト集客、ウォークインなどのサービスも増えている。これまで各システムは有機的に連携しておらず、集客、レジ、再来店などは独立してツールが存在するのが課題だったという。エビカには、予約データ、来店データ、リアルタイムの空席データなどが蓄積される。外食では難しいとされてきた “空席在庫の一元管理”を「グルメサイトコントローラー」により実現したそうだ。

エビソル 代表取締役 田中 宏彰氏は「予約が入った時に、エビカを経由すると予約台帳を取り込んで、各予約システムの管理画面をのぞくことなく反映されます。各グルメサイトで在庫を持っていますが、更新しないとダブルブッキングしてしまいますが、エビカに予約を取り込むと同時に連携している各サイトの在庫をリアルタイムに更新するため、その心配はありません」と話す。飲食店は、回転率や滞在時間にばらつきがあるため、リアルタイムに管理するのは難易度が高いが、カジュアル業態からファイン業態まで幅広く導入されている。特に、オオバコかつ1日に複数回転する“来店数の多い繁盛店”で活用されている。

外食業界を取り巻く環境として、予約数自体は2019年の150%アップになる月もある。ただし、売り上げは依然2019年に戻らない店も多い。2023年5月の売上を見ても、ディナーレストラン(99.7&)や居酒屋(66.3%)と戻っていない。コロナ禍で職場の宴会がなくなったことが響いている。また、利用グループのサイズが小規模化。2人や3人の予約が増えており、10名以上の大人数の宴会が減っている。また、食材や水光熱費が高騰している点も飲食店を苦しめている。さらに、少子高齢化で若年層を集めにくくなっている点、コロナ禍でアルバイトや若手のスタッフが離れている点もある。

一方で明るい材料として、訪日外国人が戻っている点が挙げられる。5月の訪日外客数はコロナ禍前の7割弱に回復している。グループ会社の「Japanticket」経由の予約人数も大きく増加しており、これから訪日が期待される中国の小紅書(RED)においても、日本は最も人気の目的地としてランクインしている。

飲食店は、限られた人員数により、多くの業務&複雑なオペレーションの対応が必須となるため、テクノロジーによる “DX(デジタルトランスフォーメーション)” が急務になるとした。

AIスタッフ“さゆり”が24時間365日の受付
導入店舗は1,000店舗以上に

販促領域だけではなく、さまざまな業務をDX化するのが外食経営のテーマになる。エビソルは、LINEの「LINE AiCall」と協働して、飲食店の電話予約を自動化させるAI電話予約応対サービス「AIレセプション」を開発した。エビカの空席データとLINE AiCallを組み合わせ、AIスタッフ“さゆり”が電話口で24時間365日、電話予約の受付が可能だ。サービス開始から3年弱になるが、エンハンスしながら普及に努めている。例えば、旅行や航空券はネット予約が便利になっている。ホテルは8~9割の予約があるが、飲食店のネット予約は48.9%で、電話予約は51.1%にとどまる。

さゆりは、飲食店の電話予約対応をデジタル化。AIにより自然な会話で予約が取れることで、外食業界のネット予約化途上における懸け橋の役割を担う存在になることを目指している。

「ebica」の空席データとLINE株式会社の音声対応「LINE AiCall」を組み合わせることで24時間365日、電話予約の受付が可能

OMO事業部 カスタマーサクセス マネージャー 荒井 康博氏によると、さゆりのローンチ当初は「人手不足による電話対応漏れ (予約電話棄損) の抑止」を目的に導入する店舗が多かったという。導入が進む中で、顧客の需要が可視化されてくるため、ネット予約の最大活用による総来店件数増加を実現。電話応対自体が減り、飲食店は何もせずに予約を増加することができた。

例えば、実際に導入した大手居酒屋チェーンでは、商圏サイズ同一の2エリアでドミナント展開している。片方のエリアのみで「AIレセプション」を導入した結果、未導入店舗に比べ利用1年で予約件数は2.4倍アップした。現在、「AIレセプション」の導入店舗は1,000店舗以上となり、SNS上では実際に利用した人からも高い評価の声をもらっている。

データドリブンによる総来店数の最大化へ
ダイナミックプライシングでの事前決済の仕組みは?

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