2023年6月15日9:13
Habittoは、2023年6月13日にデジタルバンク「Habitto」の記者発表会を開催した。Habittoは、貯蓄、投資、保険といった金融サービスを提供する。Habittoは若い世代や女性に対して投資へのハードルを下げ、経済的な自由を獲得するサポートをするそうだ。
お金の新習慣をつくるデジタルバンク「Habitto」ローンチ会見。左からGMOあおぞらネット銀行 代表取締役会長 金子岳人氏、Habitto 創業者兼CCO リカム・マカンス氏、ゲストの宇賀なつみさん、Habitto 創業者兼CEO サマンサ・ギオッティ氏、セゾン投信 代表取締役社長 COO 園部鷹博氏、ライフネット生命 代表取締役社長 森 亮介氏
普通預金の300倍である0.3％の金利
マネープランはパートナーと連携
発表会では、創業者兼CEOのサマンサ・ギオッティ氏が「Habitto」開発の背景について紹介した。
ギオッティ氏は「Habittoは、経済的な自由と自立のためのテクノロジーと人間が融合したユニークなソリューションを提供しました。デジタルバンクを中心にファイナンシャルアドバイザーとして心からの助言を提供したい」と話す。
Habitto COO久米保則氏は、開発背景と具体的な概要を紹介した。若い世代にとって今までやったことがないことを始めるための行動変容が必要だ。久米氏は「若い世代はお金と将来について不安に思い、ストレスを感じている」としたうえで、既存のサービスでは必ずしも届いていないとした。
貯蓄があって、マネープランが必要な人は、25～45歳で2,700万人いる。Habittoは、テクノロジーとヒューマンを考えて新しい金融体験を構築したという。貯蓄、投資、保険どれでも相談を受けられること、入り口となる貯蓄には平均的な普通預金の300倍である0.3％（税引前、上限100万円）と良い金利を用意した。また、具体的なマネープランに関してはパートナーであるGMOあおぞらネット銀行、セゾン投信、ライフネット生命と連携して提供する。
銀行口座は、GMOあおぞらネット銀行の口座開設が必要だ。また、若年層が投資を始める際、久米氏はセゾン投信が向いているとした。セゾン投信は、個人の長期投資のための商品を作ってきた。また、顧客の74％が積立を実行し、99％が利益を出していることも強調した。ライフネット生命は、若い世代をサポートするという使命を共有できる。また、保険料の内訳を公表している会社であり、シンプルで必要な商品を提供しているとした。
Habittoアドバイザーに悩みを相談可能
アプリと「ハビト支店」を連携
利用者は、無料でHabittoアドバイザーとアプリ上でチャットやビデオ通話をすることができ、自身のお金に関する疑問や悩みを相談できる。Habittoアドバイザーは、友達に話すようにカジュアルに何でも質問できる存在だという。アプリ内のチャットやビデオ通話を通じて、無料で自分だけのマネープランを相談することが可能だ。サービス時点では3名のアドバイザーがいるそうだ。
ゲストの宇賀なつみさんもアドバイザーのアドバイスを体験
GMOあおぞらネット銀行は、組込型金融、エンベディットファイナンスを提供するインターネットバンクだ。Habittoとの連携では、更新系API、参照系API、専用支店である「ハビト支店」、オリジナルデザインの専用カードの機能を提供する。また、口座機能に加え、デビットによる支払いも可能だ。GMOあおぞらネット銀行 代表取締役会長 金子岳人氏は「決済、貯蓄、預金管理といったバンキング機能を、『Habitto』アプリ内で提供します」と話す。
セゾン投信 代表取締役社長 COO 園部鷹博氏は「当社の3つのファンドが選ばれたのは誇らしい」と話す。セゾン投信は長期・積立・分散に適したファンドを設定・運用している。時間を味方にした長期投資により経済的自立をつかんでもらいたいとした。また、若い世代が持つスマホが経済的自立となるように、その入り口を用意していく。
秋以降に連携予定のライフネット生命では、20代、30代といった若い世代、一人ひとりの生き方を応援することができると期待した。ライフネット生命 代表取締役社長 森 亮介氏は「シンプルかつオンラインで、わかりやすいサービスを通して当社の価値を多くの方に届けたい」と意気込みを見せた。
金利の原資はHabittoが負担
金融サービス仲介業の登録を受けてサービス提供
