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20232/7

「金融・決済サービスの常識を変える」SMBCグループの「Olive」の強みとは?

2023年2月7日9:16

三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)、三井住友銀行(SMBC)、三井住友カード(SMCC)、Visa Worldwide Pte. Ltd.(ビザ・ワールドワイド)、SBI証券は、2023年2月3日にリテール戦略に関する記者説明会を開催し、個人向け総合金融サービス「Olive(オリーブ)」の提供を開始すると発表した。SMBCグループでは、従来の金融・決済サービスの常識を変えるサービスを目指すという。

Visa Worldwide Pte. Ltd. アジア太平洋地域プロダクト&ソリューションズ統括シニアバイスプレジデント シータン・キトニー氏、三井住友フィナンシャルグループ 執行役社長グループCEO 太田純氏、三井住友カード 代表取締役社長 大西 幸彦氏、SBI証券 代表取締役社長 髙村正人氏

従来の金融・決済サービスの概念を打ち破る?
銀行、決済、証券などが1つのサービスとして統合

三井住友フィナンシャルグループ 執行役社長グループCEO 太田純氏は「Oliveは従来の金融・決済サービスの概念を打ち破る全く新しいサービスです。Oliveは三井住友銀行の口座、三井住友カードのデビット、クレジットカード、SBIの証券口座、そして保険サービスなど、幅広い金融、決済サービスをシームレスにご提供するものです。ただ各サービスがネット上でつながっているというものではなく、安心・安全・便利な新機能、お得なサービスをふんだんに取り入れた全く新しいサービスとなっています」と語った。

Oliveは金融・決済のフルモバイルサービスを実現させるスーパーアプリだという。これまでもSMBCグループではサービスのデジタル化に取り組んできた。例えば、三井住友銀行では、すべての手続きをデジタルで行えるようになった。三井住友銀行アプリのダウンロード数は1,000万を超えており、昨今では年間の口座開設の約4割がインターネットで開設されている。三井住友カードでもWebでの申し込みが中心となっており、銀行とアプリがセットで利用されている。同社では、券面にカード番号を表示しない「ナンバーレスカード」、Webでの即時カード発行、タッチ決済の標準搭載、利用の都度アプリに通知が来るサービスなど、最先端の機能を次々に発表し、デジタルシフトを牽引してきた。

Oliveではデジタルサービスを一段と進化させ、銀行、決済、証券などが1つのサービスとして統合する。アプリのUI/UXは画期的に進化し、1つのアプリで銀行、カード、証券の区別を感じることなくシームレスに利用できるようになる。また、1つのIDでログインでき、住所変更なども一度の操作で複数の手続きが完了する。

世界初のマルチナンバーレス実現
カードデザインも世界で初めて両A面

また、Oliveは世界初のマルチナンバーレスカードを標準搭載。1枚でキャッシュカード、デビットカード、クレジットカード、ポイント払いの4つの機能を備え、1枚のカードがアプリにより、瞬時にクレジットカード、デビットカード、SMBCのキャッシュカードに代わる“フレキシブルペイ”という世界初の機能を実装した。フレキシブルペイは、三井住友カードと強力なパートナー関係にあるビザ・ワールドワイドと協力して開発した。また、カードデザインも世界で初めて両A面を実現。クレジット、デビットに加え、銀行のキャッシュカードもナンバーレスにし、署名も廃止したデザインとなっている。

SMBCグループにはリテール分野のトップ企業が多くあり、それがグループの強みとなっている。業績、業容に加え、イノベーティブな商品を開発し、またSMBCでは店舗改革に取り組むなど、ビジネスモデルの変革においても一歩進んだ取り組みを進めてきた。特に決済分野での三井住友カードの先進性は利用者に大きな支持を得ているそうだ。しかしながら時代はさらに大きく変化している。コロナ禍を通じキャッシュレス決済は広く生活に浸透し、金融サービスの店舗、対面からデジタル、モバイルへの変革が進んでいる。ネット専業の金融サービスが存在感を強め、銀行や証券会社では店舗のリストラが話題となるなど、個人向けの金融サービスは転換点を迎えている。

今回、SMBCグループではOliveを1つの新商品というより、金融サービスのニュースタンダードを提供するものであると位置づけている。SMBCのリテール戦略はOliveを軸に展開。今後、三井住友銀行の個人口座は基本Oliveになっていくそうだ。店舗は重要な存在だが、役割は変化し、従来の発想を超えた店舗サービスを実現させていきたいとした。また、デジタルサービスと連動して、SMBC日興証券を含めたコンサルティングサービスをさらに進化させていきたいとしている。

2点目はパートナーシップだ。自前主義にこだわらず、ビザ・ワールドワイドとフレキシブルペイを共同開発した。SBI証券には、Oliveを通じてグループの金融サービスにおける資産運用を担ってもらう。今後、非金融分野を含めて外部との連携を強化していきたいとした。

3点目はVポイント、さらに今後、Tポイントと合わさった新ポイントが各サービスをつなぐ役割として機能する。1つのアプリで金融、決済、証券、保険、ファイナンスなどのプラットフォームを作り、デジタルサービスを提供するとともに、最もオープンなVポイント、新ポイントが繋いでいくというピースが揃った。

Oliveは5年間で1,200万のアカウントの開設を想定している。太田氏は「金融・決済サービスの常識を変えていきたい」と意気込みを見せた。

金融サービスのスーパーアプリ
斬新な金融サービス搭載、V/Tポイントでお得に

続いて、三井住友カード 代表取締役社長 大西 幸彦氏がOliveの概要について説明した。

Oliveは、「さまざまな金融サービスが利用できるスーパーアプリ」「決済・口座・資産運用・保険、各々が斬新なサービスを実現」「すべてのサービスがVポイントでつながる」ことが特徴だ。

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