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202210/5

愛媛県やKDDI、「南予デジタル交通チケット YODO MaaS」実証を実施

2022年10月5日10:15

愛媛県、松野町、鬼北町、宇和島自動車、JR四国、宇和島ハイヤー、松野タクシー、近永タクシー、KDDIは、2022年9月27日~12月25日まで、スマホ1つで複数の公共交通機関をシームレスに利用可能とする「南予デジタル交通チケット YODO MaaS (よど まーす)」の実証を実施している。

YODO MaaSは、愛媛県南予地域のJR予土線沿線において、鉄道、路線バス、タクシー、コミュニティバスといった公共交通機関を利用する際に、駅や車内に設置されたNFCプレート にスマホをかざすだけで運賃決済できるシステムを実証するものだ。

同実証により、交通事業者による導入可能性や、住民の利用に関する受容性を検証し、愛媛県内におけるMaaS推進に向けたモデルを構築することにより、住民の日常生活を支える公共交通の利便性向上と利用促進を目的としている。

愛媛県が南予地域で実施しているフリーパス形式の観光型MaaSに加え、路線バス・鉄道・タクシー・コミュニティバスのキャッシュレス決済ができる同サービスを実証し、鉄道等による広域移動と、バス・タクシーによる二次交通を組み合わせたMaaS推進モデルの構築を目指す。

特徴として、公共交通の利用に必要な運賃計算、決済処理をクラウド上でデジタル処理するため、機器を導入するよりコストを抑えることができ、地域公共交通などのキャッシュレス化に貢献するという。

また、Apple ID、Googleアカウントによるサインインと、決済方法 (クレジットカード) を登録すれば、アプリのダウンロードやその他の個人情報の入力が不要なため、キャッシュレス決済に慣れていない人も利用できる。

さらに、事前に乗車券を購入する必要がなく、乗降時にスマホタッチで利用可能だ。また、通常の乗車料金の20%割引で利用できる。

なお、路線バス (宇和島自動車)では、KDDIが提供する高精度位置測位サービス対応機器をバスの中に設置し、誤差数センチメートルのリアルタイム位置測位を活用し、バスの正確な位置情報を把握する。バスの乗降時に、車内設置のNFCプレートにスマホをかざすことで、バスの位置情報とスマホの情報がクラウドシステム上で連携し、乗車バス停、降車バス停を推定する。乗降バス停情報から区間運賃を計算し、登録されたクレジットカードから運賃が引き落とされるという。

高精度位置測位サービスを活用した運賃支払いのイメージ(愛媛県等)

鉄道 (JR四国)では、改札入出時に駅設置のNFCプレートにスマホをかざすことで乗降した駅を自動で記録し、運賃が自動精算される。

タクシー (宇和島ハイヤー、松野タクシー、近永タクシー)では、降車時にNFCプレートにスマホをかざすことで決済画面が表示され、メーターの金額を入力すると決済が完了する。

コミュニティバス (松野町、鬼北町)では、降車時に車内のNFCプレートにスマホをかざすことで均一料金の乗車料金を自動で決済する。

この記事の著者

ペイメントナビ編集部

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