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イオンリテールが従業員体験向上に向けて「AIワーク」と「MaIボード」導入、DX化加速

2022年8月4日12:00

イオンリテールは、 2022年7月22日にオンラインで記者説明会を開催し、DX(デジタルトランスフォーメーション)の一環となる約12万人の「従業員体験価値(EX)」向上のため、 「イオン」「イオンスタイル」約350店舗で「AIワーク」と「MaI(マイ)ボード」を本格的に展開するという。

店舗でのPDCAのサイクル構築へ

同社では、ニューノーマル時代のDX化に向けて、タッチポイント改革、サプライチェーン改革。業務プロセス改革、バックオフィス改革を進めている。これまでは店舗での顧客体験の向上に関しては、様々な取り組みを進めてきた。

「AIワーク」と「MaI(マイ)ボード」は、店舗でのPDCA(PLAN/DO/CHECK/ACTION)をまわすためのサポートが可能だ。イオンでは、1つのグループで20~30人の部下を抱えている。従来は紙で勤務をする日、休む日の希望を書いてもらって作成するが、「PLAN」として勤務計画・作業計画を自動作成可能だ。イオンリテール 執行役員 システム企画本部長 山本 実氏は「肝は、個人個人のスキルを仕組みに組こんでいく」と話す。例えば、揚げ物はできてもてんぷらを揚げることができない人など、個々の能力を踏まえて、シフトに組み込んでいくことが重要だとした。

左からイオンリテール 執行役員 システム企画本部長 山本 実氏、副本部長 山村 卓也氏

また、「DO」では、「MaIボード」を使って、目標達成に向けて部下からアイデアを引き出しながら作業を実行できる。「さまざまな情報を可視化をして、それを具体的に話し合いながらチームとして改善していくことが重要」だが、MaIボードを使って合理的に様々な情報を瞬時に出して、改善のポイントを共有していく。

また、「CHECK」では、計画・実績などの差の要因を分析し、追加教育・契約変更・応援などの改善計画を確認する。さらに、修正のポイントを最適化して、組み込んでいく。実績とあるべきワークモデルの差分をダッシュボードで分析、改善計画をAIが提案するそうだ。
「ACTION」では、改善計画に基づき、あるべきスキル習得や人員配置に向けた改善を行う。不足するスキルを合理的に行うことも含めて可視化して、足りないところはソフトを組んで計画を変更したり、店内の他の部署から応援をもらったり、人員が不足する場合は採用をかけるなどする。

勤務シフトをAIが自動で作成

「AIワーク」と「MaIボード」は、SaaS型業務アプリケーション「CYTIS Shift(サイティス シフト)for Retail」をカスタマイズしている。具体的な商品説明は副本部長 山村 卓也氏が行った。

「AIワーク」は、従業員の計画業務時間を低減し、勤務希望の提出と勤務シフト確認を携帯端末から行える。従業員一人ひとりの勤務パターンをシステムに入力し、モデルを作成。実際の勤務希望と月間労働時間からAIが自動で適切な勤務計画を起案する。2022年6月に約60店舗で試験導入した結果、利用部門の勤務計画作成時間が70%低減した。さらに、勤務時間における紙の使用量を90%削減した。

「MaIボード」で情報をデジタルに伝達

「MaIボード」は、自動で業務に必要な情報を搭載している。黒板のようなイメージで画面構成している。営業数値の画面では時間帯別の情報をタイムリーに表示、その時点の状況に応じた対応を取ることができる。また、来店者数や購入点数を可視化することができる。自店舗や近隣店舗の売れ筋商品を確認することで、品ぞろえなどに生かすことが可能だ。さらに、フロアマップを表示することで、ミーティングで商品の配置などを調整できる。さらに、店舗近隣のピンポイント天気の表示、店舗ごとのチラシを表示するなどが可能だ。

情報の伝達では、手書き機能を保存できることで、何度も過去のミーティング内容のやり取りを見直すことができるとした。

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