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20226/6

機能拡充が進む「楽天ペイアプリ」、UI向上でグループへの送客が好調

2022年6月7日8:30

0円キャンペーンで中小加盟店が大幅に拡大

楽天ペイメントは、QR/バーコード決済、ポイントサービス、電子マネーとさまざまなペイメントサービスを統合した「楽天ペイアプリ」を提供している。「楽天ペイアプリ」では、2021年にミニアプリ機能を追加し、楽天グループサービスとのシナジー効果を発揮している。同社では、中小店舗向けに2021年10月からQR決済の決済手数料が実質0円となるキャンペーンを継続しているが、それにより中小加盟店が大幅に増加した。クレジットカードや電子マネーに対応した「楽天ペイ(実店舗決済)」の導入もあわせ、店舗のキャッシュレス化を後押ししている。

楽天ペイ事業本部 加盟店営業部 副部長 土田智之氏

記事のポイント!
①大規模な会員基盤を有するグループ金融サービス
②アプリでは多彩な支払元を提供
③投資信託購入など「楽天キャッシュ」の利用用途拡大
④UIをアップデート、クロスユース貢献効果も
⑤「使い続けたい QRコード決済No.1」の評価を受ける
⑥中小向け無料キャンペーンで開始月は前月比10倍の申し込み
⑦アクセプタンスのステッカー掲出施策も実施
⑧企業の成長を後押し、有料化後の見解は?
⑨「楽天ペイ(実店舗決済)」などマルチ決済につなげる
⑩自治体と連携した取り組みも強化
⑪「楽天ペイチャンス」で加盟店に送客
⑫今後も加盟店の成長を後押し

「楽天キャッシュ」をハブに決済を促進
「ポイント払い 瞬間チャージ」で利便性強化

「楽天ペイアプリ」は、さまざまな支払いサービスを統合した決済アプリだ。楽天グループの金融サービスは、楽天カードの約2,600万会員(2022年4月時点)、楽天銀行の約1,200万口座、楽天証券の768万口座、年間5,700億ポイントを発行する「楽天ポイント」など、大規模な会員基盤を有している。その基盤を生かし、支払い原資レイヤーのオンライン電子マネー「楽天キャッシュ」をハブとして「楽天ペイアプリ」を使ってもらう戦略をとっている。また、決済認証レイヤーでは、FeliCa、QR/バーコードといったインフラ、新技術もフル活用して、キャッシュレス決済を推進している。

「楽天ペイアプリ」の支払い元として、「楽天カード」等のクレジットカード、前払いのチャージ(入金)に加え、楽天銀行からの即時決済を可能としている。また、楽天ウォレット」アプリを通じてビットコインなどの暗号資産を「楽天キャッシュ」にチャージすることもできる。さらに、ポイント不足時に「楽天キャッシュ」に自動的にチャージすることでスムーズな支払いが可能な「ポイント払い 瞬間チャージ」を提供しており、「ポイント残高を気にせず使うことができます。例えば、マクドナルド様はコード決済自体には対応していませんが、楽天ポイントで支払いが可能なため、利便性を強化できます」と楽天ペイ事業本部 加盟店営業部 副部長 土田智之氏は説明する。さらに「楽天キャッシュ」は、2022年6月下旬から、楽天証券で投資信託の購入にも利用できるようになり、利用用途はさらに拡充する。電子マネーで投資信託などの有価証券が購入できるのは国内で初めてのようだ。

ミニアプリ化でクロスユース貢献
グループ金融サービスともシームレスに連携

楽天ペイアプリは、2021年8月にリニューアルしてユーザーインターフェース(UI)をアップデートし、ユーザーの利便性を高めるためのサービスを随時追加している。グループサービスとのクロスユース貢献効果として、レシート画像を送付すると「楽天ポイント」を獲得できるサービス「Rakuten Pasha」の新規登録者数が+171%、チェックインサービス「楽天チェック」のアプリダウンロード数が+166%、クーポンサイト訪問者数が+64%といった成果を生んだ。「Rakuten Pasha」で提供するクーポンは、企業のマーケティング活動に利用されており、また、「楽天ペイアプリ」内にあるクーポン機能は店舗への送客につながっているという評価を受けている。

さらに、楽天ポイントを利用した投資運用体験が可能な「ポイント運用by 楽天PointClub」では「証券口座を開く前にポイントで投資の疑似体験できるようになり、お客様にご利用いただいています」と土田氏は述べる。「楽天ペイアプリ」からは、「楽天カード」の利用明細や「楽天銀行」の預金残高といった金融サービスへのシームレスな遷移も可能だ。

日常利用の促進という意味では、交通系電子マネー「Suica」との連携も大きい。楽天ペイアプリ上で、Suicaの発行・チャージが可能になるとともに、「楽天カード」からSuicaへのチャージで、楽天ポイントが付与される。Suicaは、鉄道で約250億回、タクシーで15億回の年間利用回数があるため、日常の買い物から交通利用までカバーできる。なお、楽天ポイントからもSuicaにチャージ可能だ。

こうした取り組みの成果もあり、2021年度JCSI(日本版顧客満足度指数)調査のQR コード決済業種(業種指数化対象企業6社)の「ロイヤルティ」指標において、「使い続けたい QRコード決済No.1」の評価を受けた。

無料キャンペーンで開始月は前月比10倍の申し込み
有料化後も利用は継続すると見込む

楽天ペイメントでは、加盟店開拓にも力を入れる。2021年10月1日~2022年9月末まで、年商10億円以下の中小規模の新規加盟店を対象に、QR決済の手数料が実質0円(上限なしで全額キャッシュバック)となるキャンペーンを実施している。土田氏は「このサービスはご好評をいただいており、楽天ペイの申込件数は約10倍に伸びています」と成果を口にする(2020年と2021年の比較)。また、導入加盟店のキャッシュレス決済も好調だ。

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