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20224/10

カットの予約・決済をスムーズに行えるスマホアプリ「FaSS Passport」 本格導入から約1年でアプリ予約の利用が来店客の約5割まで拡大

2022年4月11日8:00

キュービーネットホールディングスでは、ヘアカットスタイリング専門サロンの「FaSS」とワンランク上のヘアカットクオリティを提供する「QB PREMIUM」の2業態の予約・決済に対応するスマートフォンアプリサービスを開発。本格運用から1年数カ月が経過した。予約機能により待ち時間なくサービスを受けられる上、電子カルテで前回のカットイメージを確認・再現することができ、顧客満足度が向上。料金はアプリに登録したクレジットカードで、サービス終了後に決済する。現在では来店客の約50%がアプリで予約をするまでに、利用が浸透している。今後このアプリを販促にも役立てるべく、現在社内で活用法を検討中だ。

情報を保存・共有する電子カルテ機能
待ち時間をなくす予約機能で満足度向上

10分・1,200円(税込)と短時間でお手頃価格なサービスを提供するヘアカット専門店「QB HOUSE」を国内外で展開するキュービーネットホールディングス。同社ではこのほか、
カット&スタイリングを2,200円(税込)で提供する「FaSS」、QB HOUSEで取り込めない感度と価値観を持つ層向けにワンランク上のヘアカットクオリティを1,650円(税込)で提供する「QB PREMIUM」を店舗展開している。

左からグローバルコーポレートコミュニケーション部 宮城志歩氏、二子玉川ライズ店 スタイリスト 梅澤純平氏、管理本部 企画グループ プロフェッショナル 近藤泰毅氏、事業推進室 事業推進グループ FaSS エリア マネージャー 大宮貞男氏。FaSS 二子玉川ライズS.C 店にて

2022年2月現在、「FaSS」は東京と神奈川に13店舗、「QB PREMIUM」は東京と大阪に2店舗を構える。同社ではこの2ブランドの店舗の予約・決済に対応するスマートフォンアプリ「FaSS Passport」「QB Passport」(両アプリはアカウント情報を共有。以下、「Passport」)を開発。2020年6月に「FaSS」にテスト的に導入したのを皮切りに、同年12月からは「FaSS」全店で、2021年4月からは「QB PREMIUM」で運用を開始した。

「Passport」の構想・開発・運用に携わってきた同社 管理本部 企画グループ プロフェッショナル 近藤泰毅氏は「従来より高い価格帯のビジネスを展開するにあたり、お客様にサービスそのものの品質に加えて、利便性を提供したいと考え、アプリの開発を提案しました」と説明する。近藤氏自身、入社以前からQB HOUSEのヘビーユーザーだった。サービスを利用しながら、もっと待ち時間を短縮できないか、スタイリストに希望のヘアスタイルを的確に伝える方法はないかと考え続けていた。それが今、「Passport」の予約機能や、出来上がったヘアスタイルを写真撮影して保存する電子カルテ機能となって実現されたのだ。

電子カルテで前回のカットイメージを確認・再現可能

電子カルテでは、担当スタイリストがカットのポイントがわかるように写真を撮影。この情報をシステム上で共有することで、次回、担当者が変わっても、店舗が変わっても、前回通りのヘアスタイルを再現することができる。カウンセリング時間を短縮した結果、「お客様ひとりあたりにかかるサービス時間も短縮でき、より回転率を高められるため、多くのお客様にご利用いただけるという好循環」(近藤氏)となっている。

 

「FaSS Passport」と受付

半数近くがアプリで予約
クレカ非保有層も子アカウントで利用可

予約方法は、アプリを開き、店舗とメニューを選んで、表示されるカレンダーで混雑状況を確認しながら予約日時を選択、確定。あとはその時間に店舗に出向くだけだ。

予約機能を利用するには、クレジットカード情報の登録が必須。1つのアカウントに対し、子アカウントを9つまで登録することができるので、たとえばクレジットカードを持てない子供なども、親のアカウントの子アカウントとして登録すれば、利用が可能だ。近藤氏は「お母様がスマホで予約して、お子様が1人で来店するといったケースも多くあります。お子様にお金を持たせる必要がないので安心だと、大変好評をいただいています」と成果を述べる。

料金はサービス終了後、登録のクレジットカードで引き落とされる。キャンセルは1時間前まで受け付けているが、無断キャンセルとなった場合も含めて、現在、予約料金、キャンセル料は徴収していない。

アプリではクレジットカードのほかに、デビットカードの利用も可能なのだが、予約時と施術完了時の2回、料金が引き落とされ、その後予約時の引き落とし分が返金される仕様になっているため、混乱が起きがち。同社ではクレジットカードの利用を推奨している。

現在、アプリのアカウント数は4万人強となり、30~50代男性を中心に来店客の50%弱がアプリの予約機能を利用している。店頭に長い列ができることがなくなり、混雑解消にも功を奏している。

アプリの運用によって、顧客の来店頻度などのデータが収集可能に。2週間ごと、年間30回近く来店している優良顧客の存在も明らかになった。現在は最後の来店から1カ月、2カ月を経過した顧客に対してプッシュ通知でメッセージを送るという来店促進策を実施しているが、より積極的な販促策についても社内で検討を重ねている最中だ。

カード決済&リテールサービスの強化書2022より

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