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20221/10

新セルフPOS時代の行方(デジタルペイメントマーケティングを編む)

2021年1月11日8:30

カードビジネスや決済、流通戦略に切り込むカード戦略研究所 中村敬一の連載。今回は、新たな試みが進むセルフPOS(Point Of Sales)、大型店の無人化、新たな切り口等について紹介してもらった。

カード戦略研究所 中村敬一

トライアルはPOSレジ機能を盛り込んだレジカートを積極導入。カートではレコメンド情報も

ひと昔前のPOSレジを思いだし

昔、食品メーカーの担当者から「POSは、我々に取ってはギロチンと一緒ですよ」と言われたことを思い出す。苦労して納品した新商品が「売れない」(POS情報)という理由だけで注文がストップしてしまう。

本来であればメーカーは、何故売れなかったのか販売・売り場・顧客情報を分析したいところであろうが、店側からはPOSの売上情報だけで判断を下されてしまう。

さらに遡って振り返ると、ペン型バーコードリーダーが導入されんとした時代に、レジもようやくオートメーション化に突入できると期待され走りでもあった。

JANコードも標準化され時代は大きく動き始め、多くの企業、人々が将来を見据えた。

暫くはPOSレジのハード的メリット(打ち間違いや効率性対策)を享受していた小売業もEOS(受発注システム)、さらに顧客カードとの連動でソフト面のメリットを追求し始めた。

最近のPOSレジを体験して

筆者が日頃、食品スーパーやCVSで体験するPOS端末と決済機能を羅列してみる。全てで共通しているのはJANコード規格(バーコード)がベースであることだ。

タイプA(有人POS)

商品スキャンは店員が行い、決済は別に置かれた(POSレジの先)専用機で現金、カード(クレジット等)処理をお客が行うタイプ

電子マネー決済に関しては、チャージに関してチャージ機でのチャージと、POSレジでの決済時にチャージ金額を定員に告げ、先方の決済機にその分を現金でチャージすると、全てが精算されるタイプと、決済機で自分が金額を選択(画面)して、チャージ⇒精算と進めるタイプがある。

タイプB(無人POS)

商品を専用のカウンターに持ち込み、お客自らがバーコードをスキャンして、表示された購入金額を、現金やカードで支払うタイプ。

また同様の機能で、現金は受け付けずキャッシュレスのみのタイプもある。

以上のように大きくは有人型現金&キャッシュレスPOSと無人型キャッシュレスPOS、無人型現金&キャッシュレスPOSに分けられる。

利用側(消費者)に立つと、買う量にもよるが、有人型現金&キャッシュレスPOSが面倒もなく、抵抗感も少なかった。

現金、カードを気分で使い分けている筆者にとっては、無人POSでキャッシュレスしか受け付けないと後から気づいた時には(その時は現金支払いを考えていた)、何か抵抗感を感じたものである。

電子マネーのチャージのタイミングは、専用機の設置は共通であったが、レジカウンターでの運用操作が、精算時に言葉でチャージ金額を店員に告げるタイプの方が、後方機で精算とチャージを自ら行うよりは楽な感じがした。

新たな試みが進むPOSレジ風景

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