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202112/15

琉球銀行と決済データとAI活用の「加盟店情報付加エンジン」PoCを実施(TIS/セカンドサイトアナリティカ)

2021年12月16日8:10

TISとセカンドサイトアナリティカは、琉球銀行と決済データとAIを活用した「加盟店情報付加エンジン」のPoCを実施したと発表した。

琉球銀行では、 2015年に「りゅうぎんVISAデビットカード」の発行を開始しており、このカード事業の業務システムおよび運営業務においてTISの「ブランドデビットプロセッシングサービス」を採用している。今回のPoCでは、「加盟店情報付加エンジン」を活用して、琉球銀行のデビットカードの取引情報(オーソリ)にカードが利用された加盟店の詳細情報などを付加し、その精度を検証した。

加盟店情報付加エンジンの処理イメージ(TIS/セカンドサイトアナリティカ)

「加盟店情報付加エンジン」は、 国際ブランドの決済カードの利用者の決済情報に、従来では取得困難だった加盟店の正式名称や所在地、業種、グルメサイトなどの口コミサイトの評価などを付加する。

金融・決済系のAI/データ利活用ビジネスにおいて実績があるセカンドサイトアナリティカのAIモデルを活用しており、 付加情報を用いてカード利用の促進や不正検知を高度化し、 決済カードサービスの付加価値向上を目指す。

琉球銀行でのPoCでは、2021年7月1日~2021年8月31日の2か月間、「加盟店情報付加エンジン」の正確さを評価するために、付加された加盟店情報の精度を検証、琉球銀行のデビットカードの1年間分の取引情報(オーソリデータ、 売上データ)を検証した。

同エンジンを用いて加盟店情報を付加した結果、EC取引を除く全取引の80.4%に対して正しく情報付加をすることができたという。また付加情報を用いた分析を行うことにより、これまで見えてこなかったカード利用者の併買傾向や行動履歴が把握できることを確認した。

TISとセカンドサイトアナリティカでは、決済データに付加情報を与えることで、 カード発行会社におけるデータ利活用を可能にできると考えている。例えば、利用した店舗の位置情報や、近隣店舗の位置情報を蓄積することにより、近隣店舗のキャンペーン情報などをリアルタイムで顧客に通知、加盟店への送客やカードの利用向上が可能となる。また、カード利用履歴から顧客の行動エリア・パターンを分析し、顧客に必要なより価値の高い情報や提案を発信することで、利便性向上によるカード利用全体の活性化を図れるとした。

TISとセカンドサイトアナリティカでは、今回のPoC結果をもとに、「加盟店情報付加エンジン」をTISのブランドデビットプロセッシングサービス、ブランドプリペイドプロセッシングサービス、およびクレジットカードプロセッシングサービスのオプション機能としての提供を予定している。また、「加盟店情報付加エンジン」を核とした国際ブランドカードのイシュア・アクワイアラへの加盟店情報提供サービスとしての展開も検討していく。

この記事の著者

ペイメントナビ編集部

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