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20219/29

顔認識で無人店舗等の実証実験、仮想IDによる匿名情報で利用者属性を把握(TMN)

2021年9月29日13:16

トランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)は、自社で研究開発を進めている顔認識の検証のため、社内無人店舗および喫煙ブースで実証実験を実施した。匿名化された仮想IDを用いて、それぞれの場所の利用者属性を判別しリアルタイムに利用状況を可視化・分析し、各所の運用に活用しているという。

社内無人店舗と仮想ID化イメージ(TMN)

TMNは、キャッシュレス決済のインフラ事業を主軸に、さまざまな業種の小売店の売上に貢献する流通サービスを提供している。TMNでは、対面での接客の有無にかかわらず顧客満足度や従業員満足度の維持向上に役立てられる顔認識の研究開発を実施。笑顔による接客効果や利用顧客の感情分析など表情識別情報の活用を目指した顔認識のサービス化検証のため、このほど社内で実証実験を実施した。

社内無人店舗および喫煙ブースにカメラを設置し、利用者の顔認識を実施。個人を特定せず仮想ID化した上で、利用者属性として年代、性別、表情を判定し、利用状況をリアルタイムにダッシュボードで可視化した。

システム構成イメージ(TMN)

社内無人店舗は、セルフレジの操作開始時にカメラが起動し、決済完了までに顔認識を実施。 仮想IDによる店舗利用者の属性と利用時間をグラフ化し、購入商品や金額など購買データとマッチングした。利用時間帯における性別・年代別の嗜好や表情変化を分析した。

また、喫煙時間の計測にあたり、喫煙判定をシステムに取り入れ、喫煙ブースに入室しても喫煙しなければカウントされない仕組みとした。仮想ID、喫煙時間、喫煙頻度などを可視化。1回あたりの平均喫煙時間は3.0分だった。同実証実験の統計結果を、毎月全社へ公開することで、SDGs達成に向けた健康経営推進に活用している。

今後は顔認識サービスをPOSと連携させて、流通事業者向けのマーケティングサービスとして商品化することを目指している。

顔認識サービスの導入のメリットとして、店舗は、①店舗の利用状況をリアルタイムで把握、②従来のIDPOSマーケティングは、主に会員購買情報を元に分析されていたが、顔認識サービスにより、非会員や非購買情報も分析対象に、③表情分析を利用した購買行動や店舗満足度など把握が難しい情報の収集・分析が可能、④防犯としての活用、がある。

利用者は、①新たな会員登録をせずに、 おすすめ情報やクーポンなどの入手が可能、②顔認識で識別された年代にあわせて、文字の大きさや反応速度を調整するなど、セルフレジに不慣れな利用者でも利用状況に応じた適切なサポートを受けられ、快適かつ効率的な利用を体験できる、といったメリットがあるそうだ。

今後は、TMNが新規事業として進めている決済とマーケティングを融合させた情報プロセシング事業の一環として、顔認識に加え、従来から実用化に向け研究開発を進めているさまざまなIoT機器とのシステム連携により、流通事業者のDXに貢献していきたいとした。

株式会社トランザクション・メディア・ネットワークス

〒103-0027
東京都中央区日本橋2-11-2
TMNはクラウド型電子マネーの商用化を業界でいち早く実現しました。現在は、電子マネー、クレジット、QRなどキャッシュレス決済ゲートウェイの他、ハウスプリペイドなどマーケティングソリューションまで幅広く展開しています。取扱いブランド数は業界最多レベルを誇り、決済処理金額は年間換算2.7兆円(2020年10月時点)、累計接続端末台数は70万台に達し(2021年3月時点)、今後さらに拡大する見込みです。

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