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20219/5

ISO20022とnexoについて【FIME JAPANの技術解説】

2021年9月6日8:30

現在、次世代の決済プロトコルとしてISO20022とnexo(ネクソ)という言葉を聞くことが多いと思う。今回はこれらについて説明し、用語の整理と日本における適用性を説明する。

記事のポイント!
①ISO20022とは?
②次世代決済プロトコル「nexo」とは?
③ISO20022とnexoの関係
④nexo Acquirer ProtocolはISO20022に連携
⑤nexoが持つ市場での意味は? 採用できるのは端末/POS、PSP、決済ネットワーク、カード会社
⑥nexoの標準化に伴いPSP間の流動性が確保
⑦ビッグデータ分析がより簡単に?
⑧現在nexoは普及途中にある規格

ISO20022とは何か?

金融(Finance)システム全体の標準と呼ぶべき規格である。これはセキュリティ、請求、決済、為替といった大項目が存在し、それらの小項目としてより具体的な通信のルールを規格化している。ISO20022は自身の具体的な規格を定義しておらず、その代替策としてISO20022として採用されるべき仕様を、どのように定義・策定・開発すべきかのルールが定めている。そのルールに準拠している規格を自身の具体的な規格として採用する仕組みとなっている。このルールはISO20022のWebページにISO20022 Message Definition Development Processとして公開されている。つまり、ISO20022は抽象的な領域の定義に留まっている。このルールに準拠した規格を持つあらゆる組織が、ISO20022へ自身の規格を採用して欲しいと申請することができ、ISO20022はそれを採用している。この仕組みを利用してnexoは自身の一部をISO20022の一部として提供している。

nexoとは何か?

nexoそのものは、決済端末を中心としたその接続先との通信プロトコルの標準規格郡である。ISO20022が金融(Finance)を中心に添えているのに対して、nexoは決済(Payment)を、特に決済端末を中心にしている。また、現在焦点があたっている次世代決済プロトコルとしてのnexoは、実のところnexoの一部であるnexo Acquirer Protocol(AP)
と呼ばれるものである。これは、決済端末(または通信経路上にあるPOS)と、決済サービスプロバイダ(PSP)またはカード会社との通信を定義する規格である。nexo AP以外にも決済端末とEMV L2カーネルやPOS等との通信を定義しているnexo FASTや、TMSとの通信を定義しているnexo TMS protocolなどが存在している。今回はnexoが定めている全量のプロトコルについては説明を省略する。

ISO20022とnexoの関係について

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