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COVID-19(新型コロナウイルス)のパンデミック禍後の ヨーロッパのE-コマースとオンラインペイメント(世界の決済シーン)

2021年7月28日8:00

グローバルペイメントの動向に詳しい、和田文明氏による世界の決済シーンを紹介する本コーナー。今回はデンマークのNETSの2020年度の年次Eコマースレポート『The E-Commerce Report 2020』を参考に世界のオンライン取引の状況について紹介してもらった。なお、NETSは、デンマーク独自デビットカードシステムとして「Dankort(ダンコート)」を展開する企業である。

和田文明

パンデミック禍でE-コマースへ急速にシフト

デジタルペイメントサービスとヨーロッパのペイメント関連テクノロジー・ソリューションのリーディングプロバイダーであるNETS(本社:デンマークバレルブ、創業:1968年)は、2021年5月4日に、2020年度の年次Eコマースレポート『The E-Commerce Report 2020』を刊行している。本レポートにおいては、北欧4カ国(デンマーク、スェーデン、フィンランド、ノルウェー)にオーストリア、ドイツ、ポーランド、スイスを加えた8カ国の1万1,000人を超える消費者にアンケート調査を行い、COVID-19(コロナウイルス)のパンデミック禍の中、消費者がE-コマースへ急速にシフトしている状況をレポートしている。調査対象となった、ヨーロッパ8カ国には、1億5,000万人以上の人々と3,000億ユーロ(約39兆円)以上のEコマース市場があり、NETSの主な事業を展開しているエリアである。

COVID-19(新型コロナウイルス)のパンデミック禍が、ペイメント業界のもたらした大きな影響には、大きく分けて二つある。一つは、巣籠生活に伴うE-コマースの市場拡大とオンラインペイメントの多様化とボリュームの増大である。もう一つは、紙幣や硬貨を通じた感染を恐れたキャッシュレス化であるが、従来のクレッジットカードやデビットカードを手渡して決済行う従来の方法から、VISAコンタクトレスやMastercardコンタクトレスなどクレジットカードやデビットカードなどのペイメントカードのコンタクトレスペイメントやモバイル財布によるNFC(Near Field Communication)やQRコード決済などのモバイルペイメントといったタッチ方式の決済の急速な拡大である。

COVID-19(コロナウイルス)のパンデミック禍の中、Eコマースが急速に拡大したに要因には、Eコマースの利便性と低い価格設定の二つがあり、51%の消費者がEコマースの低価格のために国境を越えて、海外のE-コマースサイトでオンラインショッピング行っている。

消費者のショッピングが、目覚ましいペースでオンラインに移行しているため、オンラインにおける消費者との摩擦のないシームレスなトランザクションへの需要が急速に高まっている。このため、小売業者(マーチャント)は、顧客に真のオムニチャネルアプローチを可能にするために、オンラインプラットフォームへの投資が引き続き行われている。

調査対象の8カ国全ての国でオンライン消費が増加

『The E-Commerce Report 2020』の調査対象の8カ国全ての国で、2020年にオンラインで商品やサービスを購入する消費者が増えている。

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