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「くまモンのICカード」にスマホから入金チャージ対応に向け実証実験(肥後銀行/肥銀カード/ソニー)

2021年7月5日17:18

肥後銀行と肥銀カード、およびソニーは、熊本地域振興ICカード「くまモンのICカード」にスマートフォンから入金チャージできるサービスの商用化に向けて、7月から実証実験を開始すると発表した。

同サービスは、非接触ICカードにかざすだけで情報の読み書きができる、スマートフォンのリーダー/ライター機能を活用する。実証実験では、利用者がスマートフォンに「くまモンのICカード」をかざし、アプリ内でチャージ金額を入力して実行すると、肥後銀行の口座から入金できる仕組みが適切に機能するかを検証する。肥後銀行および肥銀カードはチャージ用の「スマートフォン向けアプリケーション」と「同行の口座から入金できる仕組み」を提供し、ソニーは「スマートフォンのリーダー/ライター機能を利用してICカードへアクセスする仕組み」を提供する予定だ。

実証実験の枠組み(肥後銀行/肥銀カード/ソニー)

7月から始まる1回目の実証実験は、各社関係者のみを対象としている。9月1日〜10月末に実施予定の2回目の実証実験では、「くまモンのICカード」の一般ユーザーから1,000人以上のモニターを募る予定だ。同実証実験を通じて、商用化に向けた技術・運用・事業面での課題の精査や分析、検証を行う。

これまで、スマートフォンの操作だけでチャージや決済が可能となる、スマートフォンに交通系ICカード機能を直接搭載するサービスは、主に首都圏での導入にとどまっていた。そのため、他の地域の交通系ICカードの利用者は、駅や店舗、公共交通機関内などにチャージ環境が限られている。

同サービスの商用化時には、「くまモンのICカード」をはじめとする地域交通系ICカードにもスマートフォンからのチャージが可能となり、チャージ環境が拡大するとしている。例えば、子供のICカードに親がスマートフォンから必要な時に必要な金額だけチャージを行うなどの、より利便性・柔軟性の高い使い方が可能となるそうだ。また、「くまモンのICカード」が公共交通機関だけでなく、買い物等での流通面でさらに利用が増えることも期待される。

さらに肥後銀行、肥銀カードおよびソニーは、国内のキャッシュレス決済の普及・拡大に貢献すべく、商用化後には、同サービス向けに構築したスマートフォン向けアプリ・業務サーバー・チャージサービス用のプラットフォームを、他地域の交通系ICカードにも展開することも検討していく。

この記事の著者

ペイメントナビ編集部

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